2016.03.19
腰痛の症状の違い
腰痛には様々な疾患をよく耳にする人もいると思いますが、それぞれの症状の
違いは何か?ということを説明しようと思います。
まず、腰椎分離症・腰椎すべり症というものがあります。これは学生時代に激
しいスポーツをやっていた人で中年以降に発生します。腰の上の方やお尻の筋
肉が痛むのが特徴です。腰椎分離症は背骨の一本一本に後方に突起があるので
すが、ここになんらかの力が加わって腰椎を横から見て後ろ半分がひび割れて
分離しているのです。腰を動かすと痛いという人もいますが必ずしも痛みがあ
るとは限りません。すべり症は5番目の腰椎が後方の突起の支えがなくなって
前方にずれてしまった状態です。この症状は、脊椎分離症から移行したり、合
併することもあります。腰痛や足の痛みも引き起こしますが、分離症同様必ず
しも痛みが起こるとは限りません。全く感じない人さえいます。
次に脊柱管狭窄症というものがあります。これは、50代以上の男性に多く見
られます。腰痛や足の痛みやしびれ、歩行障害を伴います。足のしびれはずっ
としびれてるのではなく、歩くとしびれがでて、休むと楽になるという間歇性
跛行というものです。脊柱管とは、背骨の中にある管のことでそこに脊髄や馬
尾神経が通っています。脊柱管狭窄症とは、骨が変形したり椎間板が潰れて外
に膨らむ(広がる?)ことで脊柱管が狭められ、脊柱管の中を通っている神経
が圧迫されることで足や腰が痛んだり、しびれたりする症状です。この症状の
特徴である間歇性跛行で歩いてるときしびれが出るのは、腰を反らすと脊柱管
が狭くなるため馬尾神経を圧迫するからです。その分、前かがみになると普通
に広がる(元の状態に近くなる)ので楽になるのです。なので、歩くと痛いが
自転車は楽という人も多いです。
あと、腰椎椎間板ヘルニア。背骨の骨と骨の間に椎間板が挟まっていて、背骨
にかかる圧力を和らげるクッションの働きをしている軟骨がこの椎間板です。
で、椎間板ヘルニアとはこの椎間板のさらに中心部にあるゼラチン状の柔らか
い髄核というものが、なんらかの理由で押し出されて出てくることを指します。
この押し出された髄核に神経が圧迫したり刺激されることで足腰の痛みやしび
れが起きるのです。この椎間板ヘルニアはどの年齢の人にも起こりますが、特
に20~50代のスポーツ選手など腰に負担をかけている人に多くみられる疾
患です。椎間板ヘルニアは首にも起こりますがよく起こるのが腰椎で、中でも
腰椎の4番目と5番目の間や腰椎の5番目と仙骨の間によく起こります。
診断する際に脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアはテスト法があります。腰椎分離
症・すべり症は一番下の腰の骨が他の骨に比べて触ると少しへこんでいます。
治療法はコルセットや電療、マッサージ、キネシオテープなどで、椎間板ヘル
ニアに関してはブロック注射もあります。また、今日挙げた3つの症状はさい
あく手術という手段もあります。
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